職務上請求の話

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職務上請求の話

職務上請求とは、一般の皆様にはあまり聞きなれない言葉かも知れませんが、弁護士などの国家資格を有する者が、受任業務を遂行するために必要な範囲で、第三者(依頼者以外の親族や場合によっては他人も含む)の住民票や戸籍等を取得できる制度です。

法律上、この職務上請求を行うことができる職業は以下の国家資格で、総称して八士業とも呼び、行政書士も含まれています。

・弁護士

・司法書士

行政書士

・弁理士

・税理士

・社会保険労務士

・土地家屋調査士

・海事代理士

これらの国家資格を有する方は、基本的に依頼人から委任状を取得しなければ、住民票や戸籍等の取得をすることができませんが、受任した業務を進めるために各所属団体(弁護士会、行政書士会など)の決められた所定の請求書を購入して、正当な理由が認められた場合に限り交付を受けることができます。

この職務上請求書には通し番号がふってあり、誰がどこで使用したものかが一目でわかるようにしてあり、使用後も一定期間保存が義務付けられるなど慎重な取り扱いが必要な業務の一つでもあります。

この職務上請求を簡単に考えている方もいるため、この請求が不正行為に使用される事件も発生しています。

この職務上請求を利用して、住民票や戸籍の収集を行う場合には、委任状とは差別化して異なる料金設定をとっている八士業の先生方もいるようです。

※当事務所においても、これらの諸証明書は委任状での取得を基本としておりますが、それらの準備ができない場合は、請求書を購入する費用手間、請求書の管理の手間、責任の重さ等を考慮し、割高となりますのでご依頼の際は、ご注意いただくようお願いいたします。
以上のように、職務上請求は手間暇がかかっておりますので、基本的な業務においては委任状を取得し、住民票や戸籍等の収集をおこない、それらが準備できない場合において職務上請求するといった業務のやり方が、おすすめですね!
当事務所では、車両手続きの住民票取得や相続手続きのための戸籍等収集も代行しておりますので、ご依頼を考えている場合は、こちらよりお問い合わせください。