行政書士事務所に書籍が必要かの話
これから行政書士事務所を開業される方は、様々な準備するものがあると思います。もしくは、準備真っ最中の方もいるのではないでしょうか?
SNSやネットで検索すると、「これを準備しなさい!」「これは絶対必要です!」と言われるものが多くあります。パソコンやプリンターはもちろんのこと、机、椅子等の備品から、名刺や表札、看板なども紹介されています。
その中で、私が思う、個人開業事務所において急いで準備しなくてもどうにかなりそうなものとして、書籍(法律や業務専門書)を挙げさせてもらいます。
私が見たYouTubeの先生に「六法全書を必ず準備しなさい。」「民法は必ず必要です!」と言われている方がいます。また、既に事業をされている先生の事務所にお邪魔する機会も多くあるのですが、どの事務所でも法律書が多く並んでいます。ちなみに、役所時代もそうでした。一度も開いたことのない法律書を、毎年、法改正の度に費用をかけて加除してもらいに業者さんに来ていただいていました。しかもこれらはもれなく数万円~数十万円とお安くはないのですよね!
この法律書などの書籍ですが、はっきり言ってほとんど開くことはありません。もし必要なときは何か問題が起きているはずなので、書籍を開く前にネットで調べますし、その専門書にしか記載されていないようなこともほぼ無いからです。仮に記載されていなくても、それ専門の先生に問い合わせたり、役所のHPにて専門書がダウンロードできるようになっている場合ががほとんどです。
私もどうしても必要なものは、役所HPより手引書などを印刷して製本して綴っています。
業務を進める中で、ご自身の業務を確実に絞り、その業務に特化した専門書がどうしても必要になったときに購入しても十分間に合うと思います。
更に、どうしても購入するとなった際にお勧めしておくのは、電子書籍で発刊されている場合はこれに勝るものはないと思います。
①保管場所をとらない。
②必要なページの印刷や検索が簡単。
③更新等にかかる費用が安価に設定されている場合が多い。
などの理由があるからです。
専門書に囲まれた安心感と、お客様が来られた時の「法律家っぽい」見た目は実際の書籍にかないませんが、お客様が事務所に訪れることのない事務所では、電子書籍で十分です。
※ただし、事務所でセミナーを開いたり、講習を実施しているなどで不特定多数のお客様が訪れる事務所はこの限りではありませんので!
当事務所も、ペーパーレス化したすっきりした事務所を目指していますが、理想通りにはなかなかいきませんね!また、これらの専門書を使う機会(トラブルなど)が訪れないように業務を遂行していきたいと思います。