田舎の役場を退職して行政書士への話

行政書士あれこれ

田舎の役場を退職して行政書士への話

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公務員勤務経験から行政書士へなろうとお考えの皆様の関心の高さが伺えますね!

今回は、田舎の役所を退職して行政書士開業をお考えの皆様に、私の実体験をもとに皆様の疑問にお答えしたいと思います。大きい役所や人口規模の大きい地域は参考にならないかもしれませんが、田舎で行政書士事務所開業をお考えの皆様の参考になれば幸いです。

私も前職を退職する前や、開業直後にSNSやYouTube等で先輩行政書士の情報をよく検索しました。「年収1000万円は可能!」「行政書士はオワコン。」「田舎行政書士でも○○すればこれだけ稼げる!」など、SNSにはいろいろな情報があふれています。

しかし、「田舎で~」「過疎地域の~」と言われる情報でも、よくよく確認すると「人口5万人の田舎で~」「人口3万人のド田舎で開業!」のように、本当の数千人規模のド田舎で開業している発信者はあまりいらっしゃらないようです。

 

皆様からよく寄せられる疑問

田舎の行政書士は食っていけるか?

田舎で行政書士開業して、ご飯食べれてますか?

なんとか、食べてます…。

 

 

 人口約8000人の田舎で開業した私の経験をもとに、結論から先に言いますと田舎の行政書士は「少なくとも3年は食っていける。です。

ド田舎では開業直後から、公務員時代と同じくらいの金額を稼ぐことも全然可能ですが、それ相応の努力と忍耐が必要です。

また、現在のご自身の経済状況、家庭環境等と照らし合わせ、月間及び年間で最低どのくらいの売り上げをあげれば最低限の生活ができるかを、在職中に考える必要があります。

しかし「どの程度の売り上げが必要なのかわからない。」「最低限の生活に必要な金額とは?」「年商と年収の違いもイマイチ理解していない。」などとお考えの皆様も多いのではないでしょうか?

そのような方におススメなのが、小規模の役所・役場など限定にはなりますが、税務部門にお願いし確定申告などのお手伝いに積極的に関わることです。公務員は確定申告の時期に、納税者である住民の確定申告を受けることができます。多くの小規模自治体では、税務担当課の職員だけでは人数が不足することから、担当課、担当部署以外からの応援職員を募集しているはずです。ここに関わることで、ご自身の給料にどのくらい課税がされているのか、年収と実際に自由に使える金額との差異について改めて知ることができるはずです。

意外に思うかもしれませんが、公務員でも税務部門や給与担当以外の職員については、自身の給与明細や源泉徴収票の見方も知らないといった方が多くいましたし、実際に私自身入庁後、約10年事業課にいた間は知りませんでした。勤務しながらご自身の税務の知識を身に着けることもできますので是非おススメです。また、個人事業主(青色申告以外)の申告をとる機会もありますので、参考とすることもできます。(ただし守秘義務がありますので他言や情報流出はできません。)

ご自身に浪費癖がなく、堅実な生活を送る自信があれば、もしかしたら今の半分の所得でも充分生活できるかもしれませんよ!

 

コネや知り合いもいないけど仕事はあるの?

コネも知り合いもいないのよ…

そんなんじゃ田舎開業できないよ…。

こちらもよく聞かれることではありますが、田舎の役所に約20年も務めていたら、コネや知り合いがいるはずです!いないなら、開業はあきらめてください。・・・というのが本音ですが、ホームページ等を活用することで、地域内外から仕事をとることが可能です。お住まいの地域で「○○町 行政書士」「××市 行政書士おススメ」など検索して、ホームページがあれば参考となりますし、無ければそれこそ開業即、業務を独占することも可能です。

また、ホームページをご自分で作成する場合は、成果が上がるまで数カ月から1年ほど時間がかかりますので、独立開業後即成果を求めるなら、在職中からちょっとずつ作成してみるのも良いかもしれませんね。(公開さえしなければ、問題はありません。)

 

 

事務所も借りないといけないし、そもそも行政書士開業には何が必要なの?

 

要件などはお住まいの行政書士会でご確認いただく必要がありますが、行政書士開業はお住まいのご自宅の空き部屋等でも可能です。当事務所も、車庫併設のわずか3坪ほどの倉庫兼飲み方部屋にて開業しました。行政書士は、お客様が来所するより、お客様の方に出向く機会が多いため軌道に乗るまでは、全然自宅開業で問題ないと思います。

行政書士事務所開業に最低限必要なものは、電話、パソコン、プリンターに登録費用(地域差はありますが約30万円ほど)などでしょうか。私は全て公務員在職中から所有していた私物を流用しました。初めから全ての備品を揃えようとすると、いつまで経っても開業できません。とっとと開業して、必要なものが出てきたら都度買い揃えるくらいで全然問題ありません。最初の数カ月は仕事すら来ないわけですから( ´∀` )

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